福島に行ってきた
福島は祖父の故郷である。
小学生の頃から毎年夏に行っていた福島。
いつから行かなくなったかは定かではない。
いまは亡き祖父との思い出や
家族の思い出や
甘酸っぱい恋の思い出がたくさん残ってる場所。
あの時から変わってないはずの国道は
少し狭く感じたし、よく行く温泉は
すごく狭く窮屈に感じた。
人の記憶は当てにならないという事と
少し美化されて残るという事を実感した。
小学生の時に憧れた年上の
優しいお兄さんはもう35歳になってて
髪を染めてるからわからないけど、後頭部の半分以上は白髪から茶髪に染めてて介護職の苦労が垣間見える。相変わらず背が高くてふんわりとした優しい雰囲気をまとってる。
色が白くて、タレ目だけど大きな目
細い首から出てる喉仏がやたらとセクシーで
あの頃から変わってなかった。
いつも優しく名前を呼んでくれる声もすごくすごく好きだったけど、いまは別の人の事を考えながらお土産を選んだりしている。
新しい場所に行くと馴染みの歌が聴きたくなる。
そういう時は決まって恋をしているからだ。
懐かしくて、でも馴染みのある曲がいい。
曲や歌詞を聴くと大好きだった人たちとの思い出とその時の感情が、大切にしまっておいた感情のクローゼットの奥から湧き出すように溢れてくる。
特に加藤ミリヤの『love me, I love you』は私の中で特別な歌である。
ああ、恋っていいなー。